①「FF6設定資料」を買いました。
そのご感想と、考察。
②テーマソングかたり
③FF6の七不思議的なもの。
キャラクターページ、世界の国ページ、なんかその他ページで構成されてまして、順番に見ていこう。
世界の国ページでは、すごいテキトーな人口のデータとか、無駄にわくわくする歴史とかが載ってます。
フィガロ城の人口って2500もあるんすね(笑)
そんで、城の面積と、サウスフィガロの面積はほぼ変わらないらしい。ほへ~
そういえば、エドガーらの父親は帝国に暗殺された疑いがありましたけど、そもそも父親は帝国と同盟を組んでる人なんですよね。で、その翌年に死亡している。
資料には、「帝国と同盟を結んだのは、父親の最後の愛情か」との一文が。
うーん、てことはやっぱり暗殺説はフィガロ国民の早とちりなのでは?と思ったり。死期を悟って、同盟を結んだわけだからね。
……ああ、でも最初から、同盟を結ばせようと帝国がじわじわと毒を?
しかし、そこまでしてフィガロと同盟を組む必要が帝国にはあったんですかね。わからん。
また、ナルシェの氷付けの幻獣についても興味深い記述が。
そもそも、ナルシェは自治力が極めて高いところです。それなのに何故、幻獣の噂が帝国に流れてしまったのか?(しかもゲームOPで、ティナを使うほどの信憑性がある噂だとも言ってる)
なるほどね~これは考えてもみなかった。
あと全体的に見て、私が想定しているよりもFF6世界の機械技術は進んでいるのではないか?とも感じましたね。
ブラックジャック号のイラストも載ってたんですが、これがまたかなり機械機械している見た目だったから(笑)
エンジン8個積んでるらしい。よくわからん(笑)
カイエンが機械オンチな描写が多いのは、カイエン個人の問題ではなく、ドマのお国柄だというのはちょっと驚きました。言われてみれば、そうかぁってぐらい。
その他のページには、モンスターとかが載ってました。
なにがビックリって、テュポーン先生の正体が「川魚」だったことですね。まじかい。
さて、では色々とテーマを立てて考察していきましょう。まずは…
・ガストラの目論見
作中でもケフカによって語られてますが、ガストラ皇帝はティナをリターナーに渡し、封魔壁を開くことまでを考えていました。
封魔壁の奥には三闘神がいて、それの獲得によっての恐怖政治が目的だったのでしょう。
リターナーの動きは全て、帝国の手のひらの上だったわけです。つまりは、物語前半はガストラにとってはトントン拍子だったと言えます。
ティナに操りの輪をつけていた理由も、なんとなく二重の意味がありそうですね。操るためだけでなく、外した時にリターナーにうまく飼い慣らされるようになっていたんじゃないかなと。
少なくともティナは世界で唯一の希少な存在ですから、殺されるとは思ってなかったでしょうし。
しかし、疑問なのはわざわざリターナーを介してティナを覚醒させたことです。
恐らく普通の幻獣には生殖機能はないでしょうから、そのハーフであるティナの存在は、理屈を超えた「感情」に由来するものだとすぐにわかりそうなものです。
その重要なキーワードを操りの輪で奪い、敢えて縛っていた必要性が、疑問なのです。
考えられる理由はやはり、安全性ですかね。ティナは半分バケモノですから、感情を持たれては手に余る。リターナーでそういう面倒なことをやってくれれば一番安全です。
そもそも、ガストラは封魔壁さえ開いてしまえば、もうティナを必要としていなかったのではないかと思うのです。
魔大陸でも、ガストラはティナを呼んでいません。あくまで、人造魔導士のケフカとセリスを重要視しています。
ガストラが求めたのは、人間による支配だった。だから、ティナは不要だった。そう考えるとしっくり来ます。
・幻獣という力
FF6は、力の使い方、というテーマが根底に流れているように感じます。
魔大戦で一度、人間は世界破壊寸前までやらかしました。その結果、魔法という一つの力が失われた世界になっているわけですね。
幻獣が死ぬとき、力だけを残した結果が魔石でした。
幻獣は様々な生物の形をとって生きていますが、死ぬと力そのものだけが残るわけで、結局、力そのものに何故多種多様な姿が必要なのかはわかりません。
力そのものに、三闘神は何故姿や意志を与えたのか?
それは、力が使用者を選ぶようにしたかったのかな、と思わないでもありませんが…
三闘神にそうした感情や意志が存在していたかは疑問です。
・帝国とリターナー
作中、力を求めているのは帝国だけではなく、リターナーも同様でした。帝国は支配のために、リターナーは帝国を屈服させるために、幻獣を求めていました。
帝国は元々、魔大戦後の荒廃から立ち直りつつある時代に成立した、世界平和機構(つまりは単なる組織)でした。その後、軍事力を背景に帝国として独立し、世界警察を名乗り始めます。
そして作中より二百年前に起きた産業革命により、帝国は本格的に世界の支配へと歩みだすこととなります。
一方のリターナーは、帝国という世界平和の脅威を取り除くために起こった組織です。
帝国とリターナーは、根っこがよく似ているのです。どちらも、元は平和のために軍事力を利用しています。
この二者については、力を持つ者の末路について考えさせられますね。
・ジドールという国
なんとなく都市だと思っていたジドールですが、これはフィガロやドマ同様、大国と言って差し支えない程度の国です。
厳しい身分制度があり、技術開発はドマ程度しか進んでいないらしく、帝国の影に怯えていることが窺えます。実際、近場のコーリンゲンも帝国の侵略に晒されてますが、コーリンゲンはどちらかといいとフィガロ領ですかね?ここら辺は曖昧でよくわからないのですが…
・人造魔導士
ガストラが作り出し、支配のための手駒として使うための存在。それがケフカやセリスを始めとした人造魔導士たちでした。
ガストラはこの二人を最終的には結婚させて、その子孫を帝国の中核に据えようとしていたとも考えられます。
しかし、皮肉にもガストラを裏切ったのはこの二人であったわけです。
ケフカもセリスも、力を持つ自覚があり、故にガストラに離反したのでしょう。
ヒトによる支配を破ったのはヒトであったと考えると、なんともままならない感じがしてきます。
また、ガストラは自身も魔導士としていましたし、どこかからフェニックスもゲットしていますが、不老長寿の夢もあったのでしょうかね。
永遠の支配を望んでいたにせよ、側近のケフカは永遠とは真逆の破壊を好み、セリスは(魔大陸の時点では)力の放棄を望んだ。
なんかもう、ここまで来るとガストラが哀れに思えます。ことごとく、飼い犬に手を噛まれている。
ガストラはレオ以外に忠実な部下はいなかったんですかねぇ。笑。
そう考えると、ガストラはレオにだけはフェニックスの話をしていそうですね。
・飛空艇
現在、飛空艇はセッツァーのBJ号しかありません。
帝国だけはインペリアルエアフォース、つまり空軍を持つ描写がありますが、あれは恐らくエンジンに魔導を使っており、純粋な機械ではないように思われます。
純粋な機械だけで空を飛ぶのは、本当にセッツァーだけなのだと思います。フィガロにもそうした技術は当然あるのでしょうが、帝国から製造を禁止させられているのではないかなぁと。
しかし、飛空艇はどこの誰が作ったのですかね?セッツァーが作ったにせよ、何年前に?どの国で?
個人的にはジドールなんじゃないかと考えてましたが、ジドールにはそこまでの技術力はないようです。
オペラ後のエドガーの様子から、フィガロと関係がなさそうなのは明白ですが…
ドマは完全にあり得ないので、残るは帝国、或いは帝国領でしょうか。アルブルグなら造船技術は高そうですね。
なんにしても、最大の謎です。オーパーツと言ってしまえればいいんですけど。
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